全国大会の出場権をかけた、真夏の学生ゴルフ頂上決戦──。
2025年8月、愛知県の名門コース「ザ・トラディションゴルフクラブ」にて開催された第54回中部学生ゴルフ選手権では、男子83名・女子42名、計125名の精鋭が集結し、2日間にわたる熱戦が繰り広げられました。
この記事では、戦いの舞台裏や選手たちの躍動、緊張と歓喜が交差した瞬間を写真とともに丁寧にレポートします。
未来のトッププレーヤーたちの“今”を、ぜひご覧ください。
豊かな緑と挑戦に満ちたコース

ザ・トラディションゴルフクラブの最大の特徴は、自然を活かした造形と高い戦略性にあります。ジャック・ニクラウス氏の設計思想が随所に感じられるこのコースは、単にボールを運ぶだけではなく、コースマネジメントの力も試される本格的な舞台です。
フェアウェイには絶妙な起伏があり、池やバンカーも効果的に配置。とりわけ池越えのホールや、左右の林に囲まれたホールでは、ショットの正確性が問われます。美しい景観に惑わされずに、冷静に判断を下す力が必要とされるため、選手たちの経験とメンタルの強さが如実に表れる設計です。
多くの選手がこのコースに対し、「一打一打に緊張感がある」「プレッシャーと同時にやりがいを感じる」と語っており、まさに本大会にふさわしい挑戦の舞台となっていました。
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試合前の静けさと、高まる緊張感

大会初日の朝、スタート前の会場は静寂と集中が交錯する、独特な雰囲気に包まれていました。
練習グリーンでは、パターを握る手に力を込める選手たちが、自らの感覚を確かめるように慎重な練習を重ねていました。
受付付近では、運営スタッフがスムーズに選手を誘導しながら、ルールや注意点について丁寧に説明。選手一人ひとりに目を配りながら、試合前の不安を最小限に抑える体制が整えられていました。
さらに、大会の本格感を演出していたのがカメラマンの存在です。選手たちの表情、姿勢、動きを捉えるシャッター音が緊張をさらに高め、会場はまるでプロツアーのような緊張感に包まれていました。
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当日は気温が上昇し、設置されたWBGT(暑さ指数)表示器が「危険」ゾーンを示す時間帯も。選手たちは水分補給やクールダウンの工夫を凝らし、万全の体調でプレーに挑んでいました。
2日間の激闘、そして全国への切符

大会は36ホール(2日間)にわたって行われ、男子は7,007ヤード、女子は6,237ヤードという距離設定。
距離だけでなく、高低差・風・グリーンスピードなど、全ての要素が選手の実力を試すタフな戦いでした。
ショットの正確性はもちろん、18ホールを2日続けて戦い抜く持久力、そしてラウンド後半でも集中を切らさない精神力が問われる中、多くのドラマが生まれました。
【男子 上位14名(全国大会出場者)】
順位 | 氏名 | 所属 | スコア |
---|---|---|---|
1位 | 石垣 敢大 | 中京大4年 | 138(67・71) |
2位 | 永田 丞 | 中部学院大4年 | 140 |
3位 | 大塚 悠生 | 中京大3年 | 141 |
3位 | 松岡 龍希 | 中京大4年 | 141 |
5位 | 加藤 献晴 | 岐阜聖徳大1年 | 142 |
6位 | 露谷 咲真 | 中部学院大1年 | 144 |
6位 | 福原 渡夢 | 中部学院大1年 | 144 |
8位 | 古橋 加寿翔 | 中京大2年 | 145 |
8位 | 一江 真希 | 愛知大3年 | 145 |
10位 | 松岡 翔眞 | 福井工大4年 | 146 |
11位 | 益田 航 | 中部学院大3年 | 149 |
11位 | 加藤 將 | 福井工大4年 | 149 |
11位 | 梅田 昂暉 | 中部学院大3年 | 149 |
11位 | 森 虹陽 | 中部学院大3年 | 149 |
【女子 上位7名(全国大会出場者)】
順位 | 氏名 | 所属 | スコア |
---|---|---|---|
1位 | 左 奈々 | 朝日大1年 | 139(71・68) |
2位 | 浦崎 涼 | 福井工大1年 | 143 |
2位 | 冨田 有紀 | 福井工大1年 | 143 |
4位 | 海江田 乃愛 | 中部学院大2年 | 145 |
5位 | 中田 彩夏 | 福井工大3年 | 146 |
6位 | 蟹江 美羽 | 福井工大3年 | 148 |
6位 | 池戸 梨緒 | 中部学院大4年 | 148 |
特に男子優勝の石垣敢大選手(中京大4年)は、1日目に「67」のハイスコアを叩き出し、安定したプレーで逃げ切り。女子優勝の左奈々選手(朝日大1年)も、最終日にスコアを2つ伸ばす68で逆転を果たしました。
合計21名の選手たちが「第78回日本学生ゴルフ選手権(全国大会)」への出場権を獲得し、次なる舞台へと駒を進めました。
スコア提出も緊張のひととき

ラウンドを終えた選手たちが向かったのは「スコアリングエリア」。ここでは、記入済みのスコアカードを提出し、最終的な確認作業が行われます。
この場面は、プレー中とは異なる種類の緊張感が漂う瞬間です。一打のミスが順位を左右するため、記録の確認は慎重に、そして真剣に行われます。
選手同士でスコアを照合し合う姿や、「あと1打足りなかった」「このホールが悔しい」と振り返る声が響き、戦い終えた実感がその場に溢れていました。
中には仲間と健闘を称え合い、笑顔を交わす場面もあり、スポーツマンシップに満ちた光景が広がっていました。
スコア提出は単なる事務的作業ではなく、選手にとって“試合の締めくくり”となる、重要なセレモニーのひとつです。
大会を支えた運営とサポート体制

選手たちの素晴らしいパフォーマンスの裏には、支える側の存在がありました。
大会運営に関わるスタッフ、競技委員、医療サポート、そしてボランティアチームの尽力がなければ、このようなスムーズな大会運営は成り立ちません。
スタートホールでの時間管理、ルール説明、進行アナウンス、そして暑さ対策など、あらゆる面で万全な体制が整えられており、選手たちも安心して競技に集中できる環境が作られていました。
特に印象的だったのは、WBGT表示器による温度管理と、ルールの掲示物の工夫です。選手だけでなく観客・スタッフの健康管理にも配慮された環境は、これからのスポーツ大会の理想形とも言えるでしょう。
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この夏の経験を未来へ
2日間にわたって繰り広げられた第54回中部学生ゴルフ選手権は、単なる成績の場ではなく、出場者一人ひとりの成長を後押しする「学びの場」となりました。
試合を通じて得られた経験、悔しさ、達成感、そして支えてくれる仲間やスタッフの存在に気づいたことは、今後の人生にも必ず生きてくるはずです。
ザ・トラディションゴルフクラブの美しいコース、そしてこの夏の記憶は、選手たちの中でずっと輝き続けることでしょう。
全国大会に進む選手の皆さんは、自信を胸に、新たなステージでの飛躍を目指してください。
そして、この大会に関わったすべての皆さま、本当にお疲れさまでした。